設置するにはいくらかかるの?
太陽光発電は完全オーダーメイド。
設置費用は、ご自宅の屋根の向きや面積、屋根材の種類によって設置するシステムや容量が変わってきますので、検討時には専門家にシミュレーションをしてもらうと良いでしょう。
システム全体費用の目安
○工事費込みで1kWあたり41万円が目安
費用の目安としては、平成26年度の既築住宅のシステム単価は1kWあたり40.5万円で、住宅用太陽光発電の平均容量※4.90kWの場合、設置価格の目安は、約200万円程度と推定されます。
※ただし、メーカーやシステム容量、設置環境や工法によっては、1kWあたり41万を切れないものもあります。その場合、専門家にきちんと理由を説明してもらいましょう。
○費用割合(アンケート調査による結果)
- パネル(モジュール): 40%
- パワーコンディショナー: 11%
- 架台: 12%
- 工事費用 : 23%
- その他(接続費用2%、諸経費・業者利益含む): 14%
設備費用の目安
パネル(モジュール)
※ ソーラーパネルは、太陽電池をたくさんつなげたもの。 いちばん小さな単位を「セル」、そのセルを板状につなげたものを「モジュール」、とか「パネル」とよびます。
システム費用全体の40%としたとき、住宅用では16.2万円/kWとなります。
10kW以上50kW未満の設備において、調査によると、海外メーカーは10万円/kW~12万円/kWが中心、高くても16万円/kWまでで、対する国内メーカーは、10万円/kW以上から20万円/kW以上など、平均的に国内メーカーはパネルが高いことがわかっています。(屋根設置で造成が不要な住宅用では、品質への信頼性から高い国内メーカーが好まれる傾向にあります。)
目安としては、国内メーカーで18万円/kW前後、海外メーカーで12万円/kW前後と考えておくといいでしょう。
パワーコンディショナー
※パワーコンディショナーとは、太陽光発電システムや家庭用燃料電池を利用する上で、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器です。
システム全体の11%をパワーコンディショナーの費用と見た場合、住宅用では4.45万円/kWとなります。
メーカーの希望小売価格では、5万円/kW~6万円/kW程度が相場です。
しかし、実売となると値引きから8割から6割相当になって、4万円/kW台までは落ち込んでいるようです。
架台
※架台とは、太陽光モジュールをのせる台や枠のことをいいます。
システム全体の12%を架台の費用と見た場合、4.86万/kwとなります。
架台については、屋根でも野立てでもパネルの固定、角度調整のために必須で、4万円/kW~5万円/kW程度を見積もっておく必要があります。
架台が他の設備と異なるのは、規模が大きくなっても単価があまり変わらない点です。
工事費用
システム全体の23%を工事費用と見た場合、9.3万/kWとなります。
工事費用には、野立てなら造成に始まり、設備の設置、配線等の電気的な工事まで様々で、個別の詳細な見積もりを出してくる業者は少ないと想定されます。
システム全体に対する割合で23%としているのは、すべて含まれています。
また、模が大きくなっても工事単価が安くなるとは限らず、むしろ屋根設置が安く、野立ての方が、工事費用の割合も金額も高い傾向にあるようです。
住宅用の小規模な施工は、手掛ける業者も多く工事期間が短い、大規模な施工は造成も含め工事期間が長くて人件費もかかるということもその理由に一つとして考えられます。